QNAPでは、SATA、SAS、SSDのハードディスクが使用可能ですが、それぞれの特徴を把握して用途に適したものをお選びください。
SATA (Serial Advanced Technology Attachment)
低価格ながら大容量
SATAは、従来からの規格ATA(Serial Advanced Technology Attachment)を発展させ、大容量化、高速化を実現しています。 低価格ながら約6Gbit/sの転送速度、数TBの大容量HDが用意されるなど手軽に導入できます。 データの送信は一方向で単一のアクセス環境を想定したとシンプルな設計となっています。
SAS (Serial Attached SCSI)
高い信頼性と多数の同時アクセス処理に対応
SASは、従来からのSCSI(Small Computer System Interface)を発展させた規格となり、インターフェースはデータの送信と受信を同時に行える全二重で通信を行います。 これにより複数の同時アクセスが発生しても接続されたストレージデバイスの状態に合わせてデータが転送が行われるので高い信頼性を確保できます。 特にアクセスが多いデータベースや仮想化などの環境において有利となります。ディスク容量はSATAと比較すると小さくなります。
SSD (Solid State Drive)やSSDキャッシュ+ハードディスク
フラッシュメモリ採用により、高速化、省電力化でランダムアクセスに強い
SSDは物理的に回転する構造を一切持たずフラッシュメモリで構成されたストレージでバイスです。 低消費電力と高速アクセスが最大の特徴となり、特にランダムアクセスが多い環境では有利となります。 ただ使用されるフラッシュメモリの種類やデバイス上の管理ソフトにより速度や信頼性が異なりますので、信頼できるSSDを選択することが重要です。
SSDキャッシュ+ハードディスク構成は、ハードディスクへのアクセスの多い情報をSSDにキャッシュするハイブリッド構成のドライブとなり、 SSDの高速性とハードディスクの大容量・保存性という双方のメリットを備えています。
各種ハードディスクの参考選定基準
各種ハードディスクの特徴から次のような用途への使い分けが考えられます。