こだわるべきHDDの選択

フォースメディアでは、お客様の多岐にわたるニーズに応えるよう、豊富なラインナップをご用意しております。 このページでは、用途や利用規模に応じて、相応しいHDD選定の手助けになるよう、各HDDの特性をご紹介しております。 既に搭載したいHDDが決定していて、このページで紹介していないHDDであっても、弊社で取扱い可能なものもあります。その際はお問い合わせいただきますようお願いします。

なお、フォースメディアでは、QNAP社が検証して問題のないことを確認している「互換性リスト」の中から選定し、各カテゴリに採用しています。

カテゴライズと選定目安

フォースメディアでは、取扱いHDDを以下のようにカテゴライズし、クラス分けしています。

ニアラインクラス
常時稼働を想定した設計で、MTBFや耐回転振動性能が高く、SATA製品の中では最上位クラス。大容量データストレージや仮想化用ストレージ向け。

ミドルハイクラス
ノーマルクラスより耐久性が高く、回転振動対策が施された中上級クラスのHDD。
クラウドデータセンターなど、大容量データストレージ向け。

ミドルクラス
ノーマルクラスより耐久性が高く、ハイエンドクラスよりコストパフォーマンスに優れたバランス型。部門・ワークグループごとのファイル共有など、中規模用途向け。

ノーマルクラス
コストパフォーマンスに優れ、デスクトップPCでも採用されている普及型。

クラス別/取扱いHDDの主な特徴

カテゴリ 回転振動対策 常時稼働 MTBF 容量単価
ニアライン (RVS搭載)
ミドルハイ (RVS搭載)
ミドル
ノーマル

回転振動対策について


HDD同士の共振による回転振動により、性能や耐久性が低下することがあります。ニアラインクラスやミドルハイクラスのHDDになると、RVS(Rotational Vibration Safeguard)RAFF(Rotary Acceleration Feed Forward)RVT(Rotational Vibration Technology)などと呼ばれる、回転振動による性能低下や耐久性低下を防ぐ機能を搭載しております。 ミドルクラスのHDDには、ハード的な回転振動対策機能は搭載していないものの、各社独自のチューニングによって、回転振動効果を最小限に抑える対策が施されており、5ベイ程度までのNASシステムであれば、RVS,RAFF,RVTに準ずる耐回転振動品質を期待することができます。


SATAドライブの常時稼働について


ミドルクラス以上のHDDは、もともと24時間/365日の常時稼働を前提とした設計品質を確保しておりますが、ノーマルクラスのHDDは必ずしもそうではありません。 昼夜問わずアクセスが行われるようなシステムの場合は、ミドルクラス以上のHDDを導入していただくことを強く推奨いたしますが、夜間はほとんどアクセスがないような場合で、ノーマルクラスHDDを導入される場合は、TurboNASの「HDDスタンバイ」機能を有効にしてご利用いただくことを推奨いたします。


MTBF(Mean Time Between Failure)について


MTBFとは、「平均故障間隔」を示す数値で、HDDが故障するまでの平均値を表します。MTBF値が100万時間であれば、「100万時間に1度故障する」という意味になります。

一般的にHDDの信頼性の高さなどを表現する指標として用いられます。

用途別選定目安

主な用途 クラス 1〜2ベイのNAS 4〜5ベイのNAS 6ベイ以上のNAS
データセンターなどの大容量ストレージや、仮想化用ストレージ用途等での利用 ニアライン
ミドルハイ
ミドル ミドルハイ以上を推奨
ノーマル ミドル以上を推奨 ミドルハイ以上を推奨
ファイルサーバーでの利用 ニアライン
ミドルハイ
ミドル
ノーマル ミドルハイ以上を推奨
サーバーや他のNASのバックアップ先
としての利用
ニアライン
ミドルハイ
ミドル
ノーマル
パフォーマンス・信頼性ともに、HDDの持つ性能をフルに発揮できることが期待できます。
パフォーマンス・信頼性ともに、HDDの持つ性能を発揮できることが期待できますが、ご利用規模(ユーザ数やデータ量など)によっては、ご利用目的に対する十分なパフォーマンスを得られない可能性があります。より安定したパフォーマンスをお求めの場合は、評価のディスクをご選択いただくことをお勧めいたします。
ご使用いただけますが、ご利用規模(ユーザ数やデータ量など)が大きい場合、パフォーマンス低下のリスクがございます。より安定したパフォーマンスをお求めの場合は、評価以上のディスクをご選択いただくことをお勧めいたします。
▲: ご使用いただけますし、弊社のハードウェア保証対象ではございますが、故障のリスクが高くなる可能性があります。

現在取扱い中のハードディスクドライブ

2014年1月更新

ニアラインクラスのSATA

Seagate社製 Enterprise Capacity 3.5 HDDシリーズ

容量型番I/Fキャッシュ耐回転振動対策回転数MTBF重量
4TBST4000NM0033 SATA 6Gb/秒 128MB 有(RVS) 7,200rpm 140万時間 700g
3TBST3000NM0033655g
2TBST2000NM0033635g
1TBST1000NM0033610g

Western Digital社製 WD Re (Datacenter Capacity) シリーズ

容量型番I/Fキャッシュ耐回転振動対策回転数MTBF重量
4TBWD4000FYYZ SATA 6Gb/秒 64MB 有(RAFF) 7,200rpm 120万時間 750g
3TBWD3000FYYZ750g
2TBWD2000FYYZ700g
1TBWD1003FBYZ680g

TOSHIBA社製 MG03ACA (Enterprise) シリーズ

容量型番I/Fキャッシュ耐回転振動対策回転数MTBF重量
4TBMG03ACA400 SATA 6Gb/秒 64MB 有(RVT) 7,200rpm 120万時間 720g
3TBMG03ACA300720g
2TBMG03ACA200720g
1TBMG03ACA100720g

HGST社製 Ultrastar 7K4000 シリーズ

容量型番I/Fキャッシュ耐回転振動対策回転数MTBF重量
4TBHUS724040ALE640 SATA 6Gb/秒 64MB 有(RVS) 7,200rpm 200万時間 690g
3TBHUS724030ALE640690g
2TBHUS724020ALE640690g
ミドルハイクラスのSATA

Seagate社製 Terascale HDDシリーズ(4TB)

Seagate社製 Enterprise Value HDDシリーズ(1TB〜3TB)

容量型番I/Fキャッシュ耐回転振動対策回転数MTBF重量
4TBST4000NC001 SATA 6Gb/秒 64MB 有(RVS) (定義なし)80万時間 606g
3TBST3000NC0027,200rpm626g
2TBST2000NC001535g
1TBST1000NC001400g

※下位クラスのHDDより小さい数値となっておりますが、メーカー公表のMTBF値は、機種によって測定環境が異なるためであり、これにより下位クラスのHDDより耐久性が低いことを示すものではありません。

Western Digital社製 WD Se (Datacenter Capacity) シリーズ

容量型番I/Fキャッシュ耐回転振動対策回転数MTBF重量
4TBWD4000F9YZ SATA 6Gb/秒 64MB 有(RAFF) 7,200rpm 100万時間 750g
3TBWD3000F9YZ750g
2TBWD2000F9YZ700g
ミドルクラスのSATA

Seagate社製 NAS HDDシリーズ

容量型番I/Fキャッシュ耐回転振動対策回転数MTBF重量
4TBST4000VN000SATA 6Gb/秒64MB (定義なし)100万時間610g
3TBST3000VN000610g
2TBST2000VN000535g

Western Digital社製 Redシリーズ

容量型番I/Fキャッシュ耐回転振動対策回転数MTBF重量
4TBWD40EFRXSATA 6Gb/秒64MB IntelliPower100万時間0.68kg
3TBWD30EFRX0.64kg
2TBWD20EFRX0.60kg
1TBWD10EFRX0.45kg
ノーマルクラスのSATA

HGST社製 Deskstarシリーズ

容量型番I/Fキャッシュ耐回転振動対策回転数MTBF重量
4TBHDS724040ALE640
(0S03357)
SATA 6Gb/秒64MB-7,200rpm(定義なし)0.69kg

TOSHIBA社製 クライアントHDDシリーズ

容量型番I/Fキャッシュ耐回転振動対策回転数MTBF重量
3TBDT01ACA300SATA 6Gb/秒64MB- 7,200rpm(定義なし)0.68kg
2TBDT01ACA2000.68kg
1TBDT01ACA1000.45kg
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